月別アーカイブ: 2017年7月

ヘルシンキっ子に人気のAllas Sea Pool

夏至が過ぎ、日照時間も少しずつ短くなってきたヘルシンキですが、それでも夜10時までは明るい日々です。
6月に比べて20度を超える日も多くなってきたので、ヘルシンキっ子たちは仕事が終わると家族やお友達同士で集まり、カフェのテラスや公園で日光浴を楽しんでいます。

市内中心に昨年末OpenしたAllas Sea Poolもヘルシンキっ子に人気の場所のひとつです。
場所はマーケット広場のお隣(大聖堂からも徒歩すぐ!)の海辺に建つ公共サウナ、プール。
施設内にはプールが3つ、サウナが3つとカフェ、レストランも備えられ、夏には施設内の広場で人気アーティストによるコンサートも行われたり…なんだか楽しそうな事ばかりが企画されています。

プール、サウナへは入場券が必要ですので、建物の入り口で入場料金EUR12を支払うと、ブレスレット型のチケットがもらえます。
これを入り口の改札機のような機械にかざして入場します。

着替え室の中にはお手洗い、ロッカー、シャワー室も完備(ヘアドライヤーも置かれています)。
水着に着替えたらプールへ!

このプールにも特徴があり、
1)子供用の浅いプール、
2)大人用プール(28度ですので、ご安心を!)
3)バルト海の海の水をろ過したプール(14度!!)

プールでひと泳ぎした後はサウナへ。
こちらは男性用、女性用、MIXサウナと分かれていて、サウナ内は水着着用です。
旅行者の方でも気軽に地元の方に混じってサウナとプールを楽しめる綺麗な施設ですので、ヘルシンキの滞在中にお勧めです。

タオル、水着の貸し出しサービスもありますが、持参するのがお勧めです。

ひと泳ぎした後は、施設に隣接されているカフェやバーで休憩をしながら綺麗なヘルシンキの街を眺めるのはいかがでしょうか?

百聞は一見にしかず!タリンの誇り、中世の雰囲気たっぷりな城壁と防衛塔!

とうとう、エストニアも新緑が眩しい季節となりました!日本の皆さん、そろそろ避暑地へ脱出するシーズンになりましたよ!

ここタリンは旧市街ですら緑が多く、建物のすぐ目の前でも大きな木が生えていたりするんです。至るところでわさわさと葉っぱが揺れている様子は、大きな生命力を感じずにはいられません。
そこでこんな質問。ご存知でしたか、葉っぱは自ら輝いていることを?実は日光を反射するだけではなく、オレンジ色の蛍光もはな放っているんですって。「新緑が眩しい/輝く」という言葉は本当だったんですね。

そんな新緑とぴったり合うタリン旧市街の城壁、防衛塔は中世の佇まいそのもので、こちらも輝いております。

現在1.9キロメートルもある城壁はなんとオリジナル。そして防衛塔も含め旧市庁舎やその他多くの歴史建造物はヨーロッパ唯一、最高の状態で保存されている中世からの宝物なんですね。
城壁の建設は1265年に始まりましたが、現在の形は14世紀に出来たものだそうです。その最盛期である16世紀には2.4キロメートルにおよび、高さ14〜16m、壁の厚さは最大3m、46の塔が建てられていました。現在は20の塔と2つの門(沿岸大門とヴィル門)が残っているんですね。

そこで、美しい城壁のよーく見える箇所と見学可能な塔とプラスアルファで、いくつかご案内したいと思います。
まず初めは塔の広場からです。どうしても山の手と下町の観光スポットだけで終わってしまいがちなあなたに、一目見ていただきたいのは5〜6つの塔と連なる城壁の向こうにそびえ立つ聖オラヴ教会。なんとも絵になる風景なんですが、こちらから見える塔は「クルドヤラ(黄金の脚)塔」や「ルーウェンシェード塔」、「エッピング塔」などで、見学も可能です。
他にも広場と反対の城壁の向こう側には、「ヌンナ塔」から城壁を渡って「サウナ塔」、「クルドヤラ塔」まで見学しながら通り抜けることができるというスポットもあって見応えあります。

私のお勧めは「ルーウェンシェード塔」で、ここは一度に二度楽しめるという言葉がぴったりなスポット。あまり知られていませんが、塔の最上階まで見学できるんです。(入場料1ユーロ)
1階部分はアスールケラミックという陶器のお店。ギャラリーも兼ねてるので、想像力に富んだ奇抜な物からそうでないものまで、ずらりと飾られてます。そして2階部分はケラミック工房。講座や陶芸教室も開催されているので生徒さん達の視線を気にせずにお釜や作品創りの工程などを是非のぞいて見てください。3階部分はプライベートホールとアーティストのための会議室。ここまでは鉄製の螺旋階段が有るのですが、この先はすれ違いの出来ない程狭い石の階段になります。
4階部分は高い天井と暖炉のある最も特別な空間。このフロアはパーティー、セミナー、展示会場に適しているほか、小規模のコンサートやその他のパフォーマンスの発表などにも利用できるんだそうです。収容人数最大60名ですからその大きさもご想像つきますね。
5階部分はリラックスと思考のためのスペースで、現在は天井からベットが釣らされ???何をしていいのやら。窓からは絵本のように美しい旧市街とカラマヤ地区が見渡せました。そしてさらにはしごを登ると屋根裏部屋です。重厚な造りだと勝手に想像していたのはハズレ、ところどころの隙間から光が差し込み瓦が丸見えな屋根でした。とんがり屋根中央からは大きな布で出来た風船の様なものがぶら下がっていました。どうやら宇宙空間からのパワーを集め、下の階にあるベッドに横たわる人にそのパワーが床を突き抜けて伝わるとか?はい、思考のためのスペースですから、、、ご自由にどうぞ!っとちょっと不思議な体験をさせていただきました。

少し横道に反れたような気もしますが、次はトーンペアの丘にありますデンマーク王の庭園です。
こちらに有る四角い塔は「ネイチ塔」”処女の塔”と呼ばれ、その昔ここは娼婦たちを収容した監獄だったそうですが幽霊が出ることでも知られています。
現在はおしゃれなミュージアムカフェとなっていて、城壁上からタリンの街を見下ろしながらコーヒータイムもお楽しみいただけます。ここまで来たら是非、デンマーク国旗が天から舞い降りてきたという場所も探検してみてくださいね。

そしてもうひとつ。ヴィル門近くにある「ヘレマン塔」です。
200mもの見事な城壁の散策と、旧市街特有の赤レンガの切り妻屋根がひしめく眺めが楽しめるスポットです。下を通る道はムーギワへ通り、通称”セーターの壁”でも知られていますね。こじんまりとしてますが、季節ごとに違ったエキシビションが楽しめる塔内部となっています。

防衛塔の方では、かなりの大きさを持つ「太っちょマルガレータ」と「キークインデキョック」が旧市街のシンボルとなっていますが、前者は海洋博物館として、後者は街の要塞(城壁・防衛塔・大砲)と地下トンネルについての博物館として開放されています。塔の構造なども一緒にご覧いただけますが、もしかしたらトーンペアの丘の下に張り巡らされた秘密のトンネルなどは皆さんの心を擽るのではないでしょうか。。。もっと涼しくなるかもしれません!!

5年に一度のお祭り、「青年の歌と踊りの祭典」で盛り上がりを見せているタリンよりヴァッセルがお伝えいたしました。皆さんのお越しをお待ちしておりまーす。

Asuurkeraamika
http://www.asuurkeraamika.ee/

愛すべきケッタイな国・ノルウェー オスロ便り④ オスロ・プライド「傾(かぶ)き者の祭典」

こんにちは!数日前の夏至祭りで朝まで飲んでしまって、しばらく体が重かったしぐりです。
毎年この時期になると、街の中心地はレインボーカラーであふれだします。ご存知の方も多いと思いますが、レインボーカラーは多様性の象徴、LGBTの人たちのシンボルカラーですね。
今年は6月23日から7月2日まで、「オスロ・プライド(Oslo Pride)」というLGBTの人々の権利を守ろうと呼びかけるフェスティバルが開かれています。

オスロの市庁舎では、LGBTのアーティストの美術展が。
今でこそマイノリティーの権利に対する意識の強いノルウェーですが、歴史を紐解きますと、1163年の昔から同性愛禁止の法律があり、また1905年には同性で関係を持つと1年以下の懲役になるという項目が憲法213条に加えられ、1972年までその条項がいきていたそうです。
今でも70か国以上で、同性の恋愛が禁止されているとのこと。そういった現状に問題を投げかけるような作品が多数展示されています。

ちなみにノルウェー語で、LGBTの方々のことを「シャイベ(Skeive)」と言ったりします。
「傾いている」って意味の形容詞「シャイブ(Skeiv)」ってのがありまして、一緒に使われる名詞によって語尾が変わりますが、「ここの床、シャイブト(Skeivt)じゃない?」みたいな感じで普通に使われてる形容詞です。つまり、「シャイべ」ってことは「傾(かぶ)き者」ってなニュアンスなんじゃないかなぁと思うんですが、なんか、かっこよくありませんか?

王宮に至る目抜き通り、カールヨハンス通りにある「スピーケルスッパ(Spikersuppa)」という噴水広場では、「プライド・パーク(Pride Park)」という特設会場が。

驚いたのは食べ物や飲み物を売るブースに混じって、多くの政党のブースが立ち並んでいたこと。立ち寄って話をしてみました。

警察やノルウェー軍もLGBTを支持・保護する立場にあり、仲間として職場に受け入れていることをアピール。

連立与党を構成するHøyre(保守党)。
オスロ支部のリーダー、エイリック・ソルベル(Eirik Solberg) さんが党が掲げている取り組みについて詳しく説明してくれました。
進歩的なノルウェーとはいえ、残念ながらいまだに学校や職場でのいじめや差別が残っているそう。それをなくすために、与党としてどのような政策に積極的に取り組んでいるかを、時間をかけて教えてくれました。

保守党とともに与党を支えるもう一つの政党、FrP(進歩党)では若い党員、マチルデ、マルティン、アンドレアスが若年層に対してアピール。
レインボーカラーのマニキュアを用意して、道行く人々に活発に話しかけていました。

Rødt(共産党)のブース。少数派であるからといって多数派に合わせる必要はない、少数派であったとしても多数派と等しい権利を持つべきだ、という概念を強調していました。
「ここでブースを出すのは安くないから、野党の私たちとしては大変だけど、LGBTへの支持を表明するために頑張っているわ。」とマーリットさん。

労働組合のブース。職場や労働環境において差別がないように、労働組合としての立場を説明してくれたヘーゲさん。

また、面白かったのは、ベルゲン大学とオスロ大学のブース。

オスロ大学の文化歴史博物館では2008年から毎年のようにLGBTをテーマとした特別展を開催しているとのこと。
過去の展示や、大学で行われる予定のLGBTを取り巻く文化関連のレクチャーに関する情報を教えてくれました。また、LGBTを表明しているオスロ大学の学生や職員のインタビュー映像を流していました。

ベルゲン大学はLGBTに関するユニークなアーカイブを所蔵しています。
トーネ・へレスン(Tone・Hellesund)教授個人の研究資料を基にしたアーカイブだそう。そのアーカイブを利用した特別展「Skeivt uteliv」が、オスロ大学文化歴史博物館で8月末まで開かれています。

展示について教えてくれたのは、ベルゲン大学のハイディ・ラフト(Heidi・Rafto)さん。
社会人類学の立場から、LGBT資料を展示することの重要性を語ってくれました。
「資料を保存という形で眠らせておくのではなく、目に見える形にすることが重要でした。また、オスロという首都で開催することが大切でした。世界中から来る様々な人に見てもらえるチャンス、考えていただけるチャンスが高いでしょう?」

飲み物・食べ物の持ち込みは禁止されていますが、入場は無料。特設ステージではコンサートも行われていますので、ビアガーデン代わりに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

7月1日にはグルンランド(Grønland)という地区から会場までパレード(Pride Parade)も行われます。

特設ウェブサイト(ノルウェー語)https://www.oslopride.no/