祝65周年!ようこそ!人形達のショーと館、歴史ある佇まいの「ヌク人形芸術博物館」へ

みなさ〜ん、こんにちは!

日本は梅雨入りしたようですが、ヨーロッパはこれからが素敵な季節。ぜひタリンにも遊びに来てください。

さて、タリン旧市街を散策すると皆さん気づかれるのがハンドメイドの商品の多さ。あちこちのお店のショーウィンドウには手作り感いっぱいのものがディスプレイされてます。そして人形の多さにもきっと驚かれることでしょう。しかも殆どがリアルだったり、ユニークだったりただの美しい人形ではないところが味のあるところです。今回はそんな愛嬌たっぷりの人形達を取り上げてみようと思います。

タリン旧市街にある旧市庁舎広場から徒歩2分ほど、ライ通りとヌンネ通りの交わる一角に「NUKU 劇場」があります。

この建物、かなりの存在感があるのですがそれもそのはず、1904 年から貴族達のクラブとして建てられた立派なネオ・バロックとアールヌーボー様式の建築物。その後1920年にはエストニア初の保険会社が営まれ、内部には事務所はもちろんのこと、興味深いことにコンサートホールやレストラン,etcまでもを所有していました。

そして1952年、フェルディナント・ヴェイケにより建物の一部にシティーシアターが設立され、1991年には全館オープン、2006年には青年劇場が加わり現在の姿となりました。

昨年一部の改修工事が済み、新旧が気持よく混ざり合った劇場へと生まれ変わったわけですが、この「ヌク」ただのホールではないのです。

博物館も併設されていて世界各国のさまざまな人形を年代別に展示、数えきれないほどの子供向けワークショップも開催され、アトリエでは劇場に登場する人形の制作風景を見学できるところなのです。館内は古い作りの建物を一部利用し迷路のようになっていてところどころに展示の小部屋があり、子供はもちろん大人までもがワクワクしてきます。ガラスで出来た橋を渡ったり、茶目っ気ありありのお化けの人形がいる ” 恐怖の小部屋 ” 、ガラスケースに展示されたパペットの数々。等身大のものから小さなものまで、年代物からつい最近までショーに登場していたものまであります。きっとエストニアの人々には幼少時代を思い出させるようなたまらなく懐かしいものなのでしょうね。。。外国人の私にとっては、ぎょっ!とする珍しいものもありましたが、、、

そして劇場の方ですが、3つの大きさの異なるホールにて多彩な演目が月替りで上演されています。子供向け( 年齢により6つに分かれています!)で短いものですと40分程度のショーから、大人向けショーもあり、気軽に通える娯楽スポットになっています。ここではチケットの事前購入をおすすめします。歴史ある建物内部のステンドグラスや鏡、美しい木製パネルで装飾されたメイン階段は既存する最高のエレメントですので是非チェックお忘れなく。

実は先日、ショーを観てきました!ハンド・パペット(手遣い人形)と傀儡師”くぐつし”(マリオネットを操る劇団員)自身も衣装を身にまとい演じる、子供向けストーリーの「色」。ぐずっていた小さな子どもでもすぅっと引き込んでしまう不思議な力と、柔らかな空気に包まれたようなゆったりとした時間を楽しんできました。
ご家族連れでなくとも、観光で歩き疲れてしまったり、お茶でもしたいっと思ったらふらっと立ち寄られてみてはいかがでしょうか。館内には気軽な雰囲気のカフェやお土産売り場も設けられています。家族チケットやリタイア(退職されてる方)チケットもあって、ますます一休みしてみたい場所ではないでしょうか。ヌンネ通りからは、ウィンドウ・ディスプレイ内で繰り広げられる、機械仕掛けのかわいい人形が見えることも覚えておいてくださいね。

マリオネットが、人形が面白そうなのは分かったけど、子供の趣味みたいでねぇ・・・という方もいらっしゃることでしょう。ですが人形は子供から大人、元気な方からそうでない凹んでる方達の優れたコミュニケーション・セラピーグッズとも言えるんですね。現代が抱える精神的なトラブルや障害に対して、人形を媒体にして元気になれたり自分の内面を見つめる、そんな役割も大きいと私は思います。日本のある書物の中に1690年に描かれた挿絵に手遣い人形らしき物があるとのことです。その昔、日本の先人たちは既にその効果を知っていたのかもしれませんね。人形劇王国と呼ばれるチェコでさえ普及したのは1900年前半ですから日本が人形劇先進国かもしれません。

日が伸び、ますます遊べる時間が長くなったタリンからヴァッセルがお届けしました。気長に、気長に皆様のお越しをお待ちしておりまーす!

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