愛すべきケッタイな国・ノルウェー オスロ便り⑤ 絶景「トロールの舌」(トロールトゥンガ/Trolltunga)2017年最新情報

どーもー!ノルウェーはオスロのしぐりです。
突然ですがみなさん、「トロール」ってご存知でしょうか?
ノルウェーの森や山に住む妖精で、手足の指が4本ずつなのが特徴です。そのトロールをかたどったトロール人形がノルウェー土産の定番品だったりするのですが、怖い顔にお腹がポッコリ出ていまして、一歩間違うとイヤガラセ(笑)、へたすると子供が泣くレベルのブサイクっぷりです。

日本語では「トロール」もしくは「トロル」と表記されており、「妖精」と説明されていることが多いのですが、どちらかと言えば「妖怪」という言葉のほうが近いんじゃないかと思っています。
ノルウェーを代表する偉大な作曲家、エドヴァルド・グリーグの作品『ペール・ギュント組曲』の中に「ドヴレ山の魔王の広間にて」(I Dovregubbens Hall)という曲があります。
小学校の音楽の時間などで耳にしたことがある方も多いかと思いますが、これも正確に言えば「魔王」というよりかは「トロールの王様」「トロールの親玉」なんですよね。まぁ、人間でない不思議な生き物の総称とでもいいましょうか。
あの可愛らしいフィンランドのキャラクター、ムーミンもノルウェー語では「ムーミートローレッ」(Mummitrollet)といいまして、トロールという言葉がくっついています。

そんなトロールの名前の付いた岩「トロールの舌」へ行ってきました。
しぐりはトレッキングにかけてはズブの素人なのですが、せっかく自然豊かな国にいるのだからということで、夏になると1度は山へ出かけます。その際、素人ハイカーとして心がけているのが、次の3点。

①まず第1に天気です。天候が良いときにしか行きません。多めに休みを取っておいて、あとは天気予報に合わせてフレキシブルに予定を組みます。
今回は5日間休みを確保したのですが、その週は降水確率0パーセントの日が1日だけしかなかったので、その日に合わせて夜行バスでオスロを出発し、早朝から登山、その日のうちに下山して同日の夜行バスでオスロへ戻るという行程になりました。
天気さえ良ければ、テントをかついで出かけて、キャンピングも楽しみながら数日かけてのんびり「トロールの舌」へ向かう、ということも考えていたのですが、雨の中をサバイブするほどのスキルも装備もないので、今回は断念。

②次に靴。トレッキングシューズだけはケチらないで、自分の足にあったものを用意し、かつ、出かける1週間くらい前から外に行くときには履いて、足に慣らすようにしています。
携帯の電波が通じない場所で足を痛めてしまったら、どうしようもないですからね。
ちなみに今回は、登山口へ向かう途中のシャトルバスの中ですでに圏外になり、その後電波の入る場所は、夕方またシャトルバスで同地点に降りてくるまでの約11時間全くありませんでした。

③最後に、軽量の防水・防風加工のジャケットとパンツ。
万が一天候が急変したときに、濡れずに体力を奪われずにすむように、雨対策の上下を必ずリュックの中に入れておきます。とはいえ、これまで1度も使わなければならないような状況に陥ったことがないので、お守りのようなものにすぎませんが。

まずオスロからオッダ(Odda)という町へ向かいます。NOR-WAY Bussekspressというバスが1日3本出ています。(2017年8月現在)
https://www.nor-way.no/en-US

また早朝から登山を開始するのであれば、オッダから登山口のあるシェッゲダール(Skjeggedal)まで、「トロールの舌シャトル(Trolltunga Shuttle)」というシャトルバスが1日2本出ています。
夏の登山シーズンの6月15日~9月15日の間だけの運行です。
帰りのシェッゲダールからオッダまでは、夕方に3本。(2017年8月現在)行きは150クローネなのに、帰りは100クローネ。往路は上り路でガソリン代がかかるから、ってことなんでしょうか。
https://www.hardangerfjord.com/odda/reiseinformasjon/trolltunga-shuttle

シェッゲダールから新しい道が開通したというお知らせ。
シェッゲダールでシャトルバスを降りたら、まずはこの新しくできたジグザグの緩やかな車道を4キロ歩きます。1日限定30台の勝ち組自家用車が、えっちらおっちら歩く我々を颯爽と追い抜いていきます。

シェッゲダールから見上げたところ。廃線になったトロッコの線路を分断するようにジグザグの道が上方に見えています。

麓から上まで直線距離にすると恐らく1キロ程度なのでしょうが。
左右に大きくジグザグに上っていくかたちなので、道の最後が見えているのになかなか近づかない。写真を撮りながらのんびり歩いたこともあって、4キロの車道を歩ききるのに1時間近くかかりました。

ここからが大自然の本番。
近年「トロールの舌」の知名度が高まるにつれて、死亡事故が起きたり、救急ヘリを要請する騒ぎが増えたためか、想像していたよりもきれいに整備されている印象でした。

数メートルごとに設置されている赤いTマーク、もしくは先が赤く塗られた棒はDNT (Den Norske Turistforening)という組織が設置した道しるべ。

8月15日以降もしくは6月15日より前の時期は、ここに到着した時点で13時を回っていたら引き返せと警告している看板。

避難小屋も途中いくつか見かけました。

危険な登山者がいないか目を光らせている監視員と監視員小屋。


参考までに所要時間の内訳を書いておきますと、シェッゲダールから「トロールの舌」までの片道約14キロを歩くのに5時間(7時~12時)、戻るのに4時間(14時30分~18時30分)、「トロールの舌」の上で写真を撮るのに2時間かかりました!
記念撮影の1分を得るために、なんと、2時間強も並んで待たなければならなかったのです!


まるで絵の具で色付けしたかのように鮮やかなコバルトブルーの水の色。

無事に帰還できたところで「トロールのクリーム」(Trollkrem)というノルウェーの伝統的なスイーツを作ってお祝いです。

夏の時期になると森や庭など、至るところになっている赤スグリの実(Hagerips)を鳥と競争しながら採ってきて、卵の白身と砂糖と一緒に泡だて器で混ぜるだけ。
これ以上ないくらいに簡単なレシピにも関わらず、ふわっふわのムースのような不思議な食感になるのです。出来上がったクリームに、トッピング用に別にとっておいうた赤スグリを多めに散らして甘酸っぱさを強めに出すのがしぐり流です。

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