2019.05.31

季節スウェーデン

スウェーデンで春の訪れを祝う。ヴァルプルギスの夜

みなさまこんにちは!ストックホルムのモモです。もう日本はだいぶ暑いんですって?え?Tシャツ1枚で外に出てるって?へぇぇ、うらやましいわぁと思わず口から出てしまう、ストックホルムの5月。今年は涼しめの春のようです。とは言え、日の長さはどんどんと長くなっているので、21時近くでもまだ薄明るいですから、1日をとても有効に使える気がします。観光も時間を気にせずゆっくりできますね。

冬が長い北欧では、春の訪れはとりわけ嬉しいものです。今回みなさまにご紹介するのは、スウェーデンで行われる、春の訪れを祝うお祭り「ヴァルボリ(Valborg)」について!

まずは、ヴァルボリって何?というお話から…。もともと「ヴァルボリ」というのは、キリスト教の聖人ヴァルプルギスのことなのですが、スウェーデンで毎年4月30日から5月1日にかけて、かがり火を焚き、春の歌を歌うというお祭りが、ヴァルボリと呼ばれています。(正しくはヴァルボリスメッソアフトン(Valborgsmassoafton)ですが、長いから(?笑)か、みんなヴァルボリと呼んでいます)このお祭りは、スウェーデンの他にもフィンランドやドイツなどでも行われていますが、国や地域によって、祝い方に違いがあるようです。古代から、北欧や中欧で5月1日に行われていた春のお祭りの前日、つまり4月30日には、魔女が集まりサバトを行い、悪魔を呼び寄せると言われていました。そのため、人々はかがり火を焚き、大きな音を立てて、魔女や悪魔を追い払っていたそうです。そしてその後、聖人ヴァルプルギスを祝う日も5月1日と重なったため、春のお祭りと聖人を祝う日の2つが合体!そしてこの日が「ヴァルボリ」と呼ばれるようになったと言われています。

スウェーデンでは特に、大学生のお祭りというイメージが強く、大学の町ウップサーラや、ルンドなどでは、学生帽をかぶった大学生たちがパレードをしたり、コンサートを開いたりして、夜通しお祝いする習慣があります。ストックホルムでは、野外博物館のスカンセンでのヴァルボリのお祭りが有名です。スカンセンでは、歌やオーケストラの演奏、演説、そしてかがり火の点火など、プログラム盛りだくさんで行われるようですが、他の場所でもヴァルボリのお祭りを楽しむことができます。



日が長くなった春の夕方に、ポップコーンや綿菓子の屋台を見て回り、ステージのコーラスやバンドの演奏などを十分楽しんでから、ちょうど火をつける頃に薄暗くなってきます。沈む夕日とともに、オレンジ色に燃える炎が幻想的ですね。何を燃やすのかというと、春の訪れを前に剪定された木や枝、枯れ木、そして枯れ果てたクリスマスツリー、よくよく目をこらすと、古びた家具も混じっているような…?

このように、スウェーデンのお祭りは、自然や季節の移り変わりを愛で、慈しむものがほとんど。今でこそキリスト教の催事と合体しているものも多くあります(クリスマスももともとは冬至のお祝いだったそうです)が、宗教色はとても薄く、観光の方でも、誰でも気軽に楽しめます。お祭りの起源などを知ると、全く違う国から来ている私たちにとっても、どれもどこか馴染みのある風習であったり、懐かしさを感じたりするのは、季節の移り変わりや豊かな自然を大切に思うという文化を持っているからかもしれませんね。

【スカンセンのヴァルボリ】
ホームページ(スウェーデン語)
http://www.skansen.se/sv/valborg-p%C3%A5-skansen
(日本語)
http://www.skansen.se/ja/skansen-im-jahreskreis

スカンセンには昔のたたずまいのパン屋さん、ガラス工房、雑貨屋さんが並んでいます。パン屋さんでは焼きたて、あつあつのパンを売っていますよ!北欧トラベルのスウェーデン観光情報で気候・服装をチェックしてスウェーデンにでかけましょう!

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