2019.06.26

スポットラトビア

リガから日帰り観光!中世の古城が残るツェースィスへ

みなさんこんにちは!世界遺産の街・リガ在住のSantaです。
6月のリガは、この時期にしては珍しく気温の高い日が続いています。天気が良いといろいろな場所にお出かけしたくなりますよね。今回はリガから日帰りで行けるオススメの観光スポット、ツェースィス城址をご紹介します!

ツェースィス(Cesis)はリガからバスまたは電車で2時間ほどの距離にあり、バスは1時間に1本の間隔で出ています。ツェースィスに到着してから街中の「Cesu pils」または「Cesis Castle」の看板に沿って歩いていくと、10分ほどで古城の入り口に到着します。入場料(大人8ユーロ)を払ってまずは中庭から散策です!

ツェースィス城の歴史は今から約800年前の1213年、異教徒改宗のためドイツから派遣されたリヴォニア十字軍(帯剣騎士団)が、この地に石造りの城と要塞を建設したことに始まります。1236年に帯剣騎士団が強力なドイツ騎士団に編入されると、よりコンパクトで守備しやすい城にするため、中庭を囲むような四角形の城塞が建てられました。現在のツェースィス城址にはその当時の土台が残っています。

それでは、ドイツ騎士団長が住んでいたと言われる西塔へ。入り口でランタンを受け取って中に入るとまるでRPGの世界のよう。これがツェースィス城址見学の醍醐味です。城跡からは想像できないかもしれませんが、約500年前のツェースィス城の中はとても快適だったと言われ、窓も明かりも完備、冬は下層階から暖かい空気を送り込む暖房の仕組みが整っていたそうです。

騎士団長の部屋は別格です。アーチ形の天井をゴシック調のリブ模様が覆い、それを支えるコーベルには植物のモチーフがついています。かつて床はタイル張りで壁にも模様があり、窓は希少なガラスと鉄格子で作られていました。中世では、このような高価で細かい装飾にこだわることのできるお城は限られていました。

西塔では2019年6月から新しい展示が始まりました。ツェースィス城の歴史をテーマにしたプロジェクション・マッピングです。途中、お城が炎に包まれるシーンがありますが、これは1577年にイワン雷帝率いるロシア軍がツェースィス城を包囲した際、砲弾が火薬塔に引火して爆発した事件を再現したものです。当時、城の中に隠れていたのはほとんどが女性と子どもで、この爆発で数百人が亡くなったと言われています。ロシア軍の捕虜になるより自決した方が良いとしてツェースィス市民が自ら城に火をつけたという説もあります。

西塔の周辺で行われた発掘調査では、1577年の事件で亡くなったとされる女性と子どもの死体が実際に出てきたそうです。16世紀以降、ツェースィス城を含む地域の統治者はポーランド・リトアニア公国そしてスウェーデンに移りますが、17世紀後半から城の管理がおろそかになり、1700~1721年の大北方戦争後にお城は完全な廃墟となってしまいました。

お城の内部を見終わったら外庭へ出てみてください。かつて城を囲んでいた深さ最大9m、長さ150mに及ぶ堀の名残が見られます。お城のメインの建物に入るには40m超の橋を渡らなければなりませんでした。堀は風化されて今はなだらかな坂のようですが、昔は外敵から城を守ると同時に排水の役割も果たしていました。

庭の北側には中世の暮らしを再現した工房が並んでいます。例えば、牛の骨や鹿の角でいろいろな道具を作る職人さんの工房。プラスチックが発明される前は、動物の骨などを根気よく加工して日用品などを作っていたそうです。また、現代のような印刷技術がなかった時代の木彫りの印刷版や自然由来の絵の具を再現した工房もあります。ほかに、騎士団の鎧や剣を身につけさせてもらえる工房があります。

外庭を散策した後は、城の隣にある博物館へ。ツェースィス城が廃墟となった後、18世紀に改築されたマナーハウス(邸宅、通称「新ツェースィス城」)の中に、周辺地域の出土品や当時の生活の様子がわかる展示物が置かれています。ストライプの壁紙と家具が特徴的なコーヒールームは19世紀にこの邸宅に住んでいた伯爵こだわりの部屋をイメージしたもの。裕福な暮らしぶりがうかがえます。


博物館のハイライトは何といっても塔からの眺めでしょう。ツェースィス城址と古い街並みが一望できます。

博物館をゆっくり見回ったらランチへ。ツェースィスの町はコンパクトで歩きやすく、お城から徒歩圏内にカフェやレストランがたくさんあります。この日はインフォメーション・センターでもらった地図に掲載のカフェ「Vendene」でチキンの串焼きプレートをオーダーしました。右手に見える茶色い飲み物はラトビアでおなじみのクヴァス(kvass)と呼ばれるライ麦原料の微炭酸ドリンクです。夏の暑い日に飲むと気分がスカッとします。

ランチの後は市内を散策。Rigas通りとSkolas通りを中心に、お土産屋さんもたくさんあります。ツェースィスでしか手に入らないものもあるので、旅の思い出に小さな品物を買って帰るのも良いですね。

最後にキャッスル・パークへ。運が良いとブラックスワン(黒鳥)を目撃することもあります。お城を望む美しいあずまやで休憩しつつ、夕暮れ時を過ごせたらとてもロマンチックです。


いかがでしたでしょうか。1年を通じて美しいツェースィスですが、神秘的な城址とともに、緑いっぱいの庭と公園を楽しめる夏のツェースィスは格別です。ラトビアにお出かけする前に、北欧トラベルのラトビア観光情報で基本情報をチェックしてみてくださいね。

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