2019.08.03

ノルウェースポット

愛すべきケッタイな国・ノルウェー  オスロ便り(28)/オスロでヴァイキングについて学ぼう!@The Viking Planet

急激に暑さ厳しくなったオスロから、しぐりです。今年は冷夏かな?と思うような涼しさが続いていたのですが、7月以降はうって変わっての真夏日の連続。緯度が高いせいか、天気がいいと日差しがえらいこときついんですよね…。日焼け止めを塗っていても、じりじりと焦がされている感覚を皮膚に感じます。お越しの際には日焼け止めグッズをお忘れなくお持ちくださいね。

さてさて今回は、6月21日にオープンしたばかりのテクノロジーセンター、The Viking Planetのご紹介です。ノルウェーと言えばヴァイキングを連想される方が多いのではないかと思います。しかしながら、ヴァイキングってどんな人たちだったのかと聞かれると、漠然としたイメージしか思い浮かばない方がほとんどなのではないでしょうか。「牛みたいな角のついたヘルメットをかぶった野蛮人の集団?」「そういえば食べ放題形式の料理のことをヴァイキングって言うよね?」というようなぼんやりとしたイメージはあっても、普段どういった生活をしていたのか、女性や子供はどうしていたのかなどについては全く見当もつかない方がほとんどなのではないでしょうか。ちなみに、ビュッフェ形式の食事を「バイキング」と名付けたのは日本の帝国ホテル。アメリカ映画「ヴァイキング」のなかで、ヴァイキングたちが船上で豪快に食事をしていたシーンに着想を得て命名したのだそう。日本でのみ通じる言葉です。

ヴァイキングたちについて知りたくなったら、The Viking Planetへレッツゴー!映像を駆使したこの施設で楽しみながら学んじゃいましょう。ノーベル平和賞の授賞式で知られる市庁舎のすぐそばにありますので、アクセスも簡単です。

The Viking Planetの映像制作を担当されたクリエイティブ・ディレクターのErik Gustavsonさんにお話を伺うことができました。これまでに映画や国内外の何百というコマーシャル映像の監督をなさっていらっしゃる実力派の監督です。
日本の方には是非訪れていただきたい、と力を込めてお話されたErikさん。というのも、ヴァイキングの戦士たちは戦国時代の侍に通じるものがあると感じていて、日本人であればその魅力や本質がわかりやすいのではないかと期待しているからだそうです。ヴァイキングというとどうしても侵略者としての側面ばかりにスポットが当てられがちですが、その実、国をつくり、法律や税金のシステムを持ち、交易をし、北欧神話の神々を信仰し、家庭生活も営んでおり、決して無秩序な盗賊集団ではなかったんだそうです。VikingのVikというのはノルウェー語で「湾」や「入り江」という意味で今でも普通に使われている単語なのですが、Vikingというのはそこに住む人々を指す言葉なんですね。つまり全員が全員戦士として四六時中戦っていたというわけではなく、海辺に集落を構え、普段は農業や交易を営んでもいたんですね。また厳しい自然環境の中、より住みやすい新天地を求めてはるか遠くまで航海に出た冒険者としての側面も持ち合わせています。

館内は「The Longship」「The Helmet」「Norvegr」「The Hologram Theatre」「The Viking windows」の5つのセクションに分かれています。

個人的に一番面白かったのは4Dのヴァーチャルリアリティ体験「The Long ship」。


このようなヘッドセットを付けて、振動の伝わってくる椅子に座ると、奇襲を行うヴァイキング船に実際に同乗しているかのような体験ができます。目の前を矢がひゅんひゅん飛びかったり、後ろで櫓を書いてた人が燃えたり、目の前の戦士が全知全能の神・オーディンの名を連呼しつつ倒れて行ったりと、スリル満点。360°細かく作りこまれていますので、後ろもしっかり振り返って見てくださいね。

ヴァイキング戦士のヘルメットを模った一角「The Helmet」では、ヴァイキングたちの日常の生活風景やドラマチックな場面をまとめた12分ほどの映像が、270°の巨大スクリーンに1時間に4回上映されています。ちなみに、ヴァイキングと言えば角のついたヘルメットを連想しがちですが、実際にはシンプルな鉄のヘルメットしか出土されておらず、角つきのヘルメットは伝説だという説が有力だそうです。

映像は、ノルウェー統一を果たしたヴァイキングの王様、ハーラル美髪王ゆかりの地、カルメイ(Karmoy)で撮影されています。

「Norvegr」も10分程度の映像ですが、700年代後半から1000年代後半のヴァイキングの歴史をより詳しく解説するとともに、ヨーロッパの歴史や文化のなかでの位置づけを教えてくれます。

「The Hologram Theatre」では様々な階級の20人の人物が、ファッションショーのように等身大のホログラムで登場します。

戦士は勿論のこと、鍛冶屋や奴隷、女王様から農婦まであらゆる階級の人物が当時の典型的な服装で登場し、中には中世の方言や詩、歌を披露するホログラムもあります。

「The Viking windows」は対話型のディスプレイ。ノルウェーの有名な歴史家・作家のKim Hjardarさん監修です。「ヴァイキング船」「戦争と武器」「ヴァイキングの女性たち」「ヴァイキングの神々」の4つのテーマに分かれており、ゲーム感覚でテーマに関する情報を知ることができます。

こちらはセルフィ―スポット。

背景を選んで写真を撮って、自分のメールに送ることができます。

取材当時はまだ日本語が設定されていませんでしたが、どのアトラクションも11言語での展開予定。日本語も順次導入予定です。最新のテクノロジーを駆使したこのセンターで、遊びながら知識を深めちゃいましょう!

【The Viking Planet】
住所:Fridtjof Nansens Plass 4
開館時間:10:00am ~ 8:00pm(年中無休)
入場料:大人295NOK、子供100NOK、家族(大人4人まで)995NOK
www.thevikingplanet.com

ヴァイキングについて楽しく学べそう!オスロへ出かける前に、北欧トラベルのノルウェー観光情報で気候・服装を事前にチェック!

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