2019.11.19

スウェーデンスポット

ストックホルム郊外の「森の墓地」 世界遺産で諸聖人の日を過ごす

みなさまこんにちは。ストックホルムのモモです。すっかり冷え込んだストックホルム。サマータイムも終わり、初雪も降りました。街はクリスマスモードに切り替えです。寒くて薄暗いですが、年末の楽しいイベントに心躍らせる日々です。

さて、今回はスウェーデンの世界遺産、「森の墓地」のお話。ガイドブックやインターネットなどでご存知の方も多いでしょうか。スウェーデン語ではSkogskyrkogarden(スクーグスシルコゴーデン)という名前で、市街地の南に位置する広大な市民墓地です。設計はアスプルンド(ストックホルム市立図書館を設計した有名な建築家です)とレーヴェレンツ。森の墓地という名前のとおり、敷地のほとんどは森林です。とても厳かな雰囲気のその森の中に礼拝堂やお墓が並びます。自然景観と建築が見事なまでに融合した例として、ユネスコの世界遺産に登録されているのです。

もちろん本来ならばお墓参りやお葬式に訪れるべき場所なのですが、散策や建築好きさんにもぴったりな場所です。しかしなぜこの時期に森の墓地かというと、先日「諸聖人の日」があったからなのです。諸聖人の日とは、毎年11月1日にキリスト教のすべての聖人を祭る日というのがあるのですが、スウェーデンではその頃にお墓参りをして、お墓にロウソクの火を灯すという習慣があります。日本でいうお盆のようなイメージでしょうか。

スウェーデンのお墓参りはどんな感じなのか見てみたい、ということで、行ってきました森の墓地。地下鉄のグリーンライン18番、Farsta strand(ファーシュタ・ストランド)行きの電車で南の方へ。駅の名前は「森の墓地」、Skogskyrkogardenです。

地下鉄の駅を出るとすぐ左右にお花屋さんがあり、こちらでお供えのお花を買う人も。そしてたくさんのロウソク。ロウソク、というかキャンドルの方が近いでしょうか。筒型の入れ物に入ったものがたくさん売られています。スーパーなどでもよく見かけます。見た目がけっこうカワイイので、インテリア用に買って帰ってしまいそうですが、これはお供え用のロウソクなのであしからず…。

そして、駅を出て右の方へ進むと森の墓地への入り口があり、入るとすぐ目の前には大きな芝生が広がっています。奥に見えるのは巨大な十字架と礼拝堂。設計者のアスプルンドのお墓も礼拝堂のそばにあります。

やはり諸聖人の日の頃だけあって、普段よりも参拝の方が多いようです。みんなそれぞれに自分の家族や近しい人のお墓にお花やリースを供え、ロウソクの火を灯していきます。あたたかい光がぽつりぽつりと灯り、とても幻想的。神聖な風景に、なんだか自然と背筋が伸びます。

お墓の形も色々あって、ひとつひとつ見ていくのもなかなか興味深いもの。本やサッカーボールをかたどった墓石は、故人の好きだったものがモチーフとなったのかしら?と思いを馳せたり、残された家族のメッセージが胸に刺さったり。森の中にいるからでしょうか、まったく関係がない人のお墓だけれど、人生のことを色々考えさせられます。

森の墓地にはビジターセンターもあり、森の墓地に関する展示がありますし、小さなカフェもお隣にありますので、お参りや散策の途中で休憩も。これまたかわいらしいとんがり屋根の建物で、テントのよう。森の風景にも馴染んでいますね。

広い広い森の中を散策するのは、もちろん気候の良い春や夏でもオススメですが、秋の初めの諸聖人の日の頃に、世界遺産の森の墓地を訪れてみませんか。

【施設情報】
森の墓地(Skogskyrkogardenスクーグスシルコゴーデン)
最寄駅:地下鉄グリーンライン18番Farsta strand(ファーシュタ・ストランド)行き Skogskyrkogarden(スクーグスシルコゴーデン駅)下車徒歩1分

ストックホルム郊外の世界遺産。森の中で静かに思いにふける旅もおすすめです。
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