2020.02.04

リトアニアその他

リトアニアの生涯スポーツって?

こんにちは、ヴィリニュスのクティスです。
2020年になっても、あいかわらずリトアニアは暖かい冬が続いています。といってもマイナスにならないだけで、3度くらいですが、こちらの人にとっては珍しいくらいの暖冬なのだそうです。雪も時々パラパラと降るだけで、まったく積もっていません。世界の気候がだんだんと変化してきて、これからはリトアニアの冬はずっとこのような感じなのかもしれませんね。
さて、今回はリトアニアのバスケットボールについて紹介したいと思います。ヨーロッパでもっとも盛んなスポーツはサッカーなのはご存じと思いますが、ここリトアニアではバスケットボールの人気がサッカーよりもあり、とても盛んです。旅行に来られた際に、郊外へ行く機会があればわかると思いますが、郊外のいたるところにアウトドアのバスケットボールコートがあるくらいで、暖かくなると、子供や大人たちがバスケットボールをして遊んでいる光景が目られます。ではなぜ、今回はよりによってリトアニアでバスケットボールがポピュラーになっていったのか少し説明したいと思います。

リトアニアでチームとしてのバスケットボールがプレーされ始められたのは1920年ごろと言われています。今から100年ほど前にバスケットボールがリトアニアに入ってきたようです。当時はリトアニアの首都はヴィリニュスではなく、カウナスでしたが、1922年にカウナスで最初のバスケットボールの公式戦が行われ、同じ時期に女子の選手権も始められました。1920年代の初頭にはバスケットの指導者たちによって指導本が書かれるようにもなりましたが、そのころのリトアニアリーグのレベルは高くなく、隣のラトヴィアやエストニアにも負けていたくらいです。

1930年代になると、アメリカへ移民していたリトアニア人で、有名なプロバスケットボール選手数人がリトアニアを訪れ、彼らのうち数名が祖国リトアニアに残り、選手兼監督としてリトアニア人を指導し始めました。その結果1930年の後半にラトヴィアのリガで開催された欧州選手権でいきなり優勝し、欧州チャンピオンとなるほどにまでなりました。その結果1939年には初めてリトアニアで欧州選手権が開催され、カウナスにはバスケット専用の体育館が建設されるなど、徐々に国内でバスケットボールがポピュラーなスポーツになっていきました。リトアニア代表チームは地元大会でも優勝し、欧州チャンピオンの座を守りました。そのころ、女子チームもローマで開催された女子欧州選手権で準優勝しています。

それまでただのマイナースポーツだったバスケットボールがアメリカへ移民したリトアニア人が導いた結果によって、急激に国民的スポーツへと育っていき、100年の間プロリーグも整備され、代表チームはオリンピックでもメダルを取るようになりました。

冒頭でも少し触れましたが、郊外の団地内には数百メートルおきに必ずと言っていいほど屋外のバスケットボールコートが設置されています。また、公立学校の体育館は放課後は一般やアマチュアリーグ、子供のトレーニングに使用されています。屋外コートも体育館もソ連時代のものなので、老朽化が進んだものが多いですが、1年中手軽にどこでもバスケットボールができる環境にあります。夏は雨が多く、冬は凍るほど寒い。こういった気候も関係して、リトアニアでは屋内でできる生涯スポーツとして定着している唯一のスポーツなのです。

まだまだ知らないことがたくさんのリトアニア、ぜひ行って見て、感じてみたいですよね。

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