2020.04.11

季節ラトビア

自然とともに生きるラトビア人~春夏秋冬の過ごし方~

 みなさんこんにちは!世界遺産の街・リガ在住のSantaです。ヨーロッパはどこも新型コロナウイルスの影響で外出制限、ラトビアも学校や公共施設はほとんど閉まっており、少し息苦しい雰囲気が続いています。今は思う存分お出かけできないけど、自然とともに生きるラトビア人は、森や海辺で過ごす春夏秋冬それぞれの娯楽を楽しみにしています。今回はそんなラトビア人の自然とのかかわり方を季節ごとに紹介します。

■ 春はベリー摘み

 冬が長いラトビアの人々にとって、芽吹きの季節はとても待ち遠しいもの。ラトビア人は春になると、かごを持って家族や友人と一緒に野生のブルーベリーやイチゴなどを摘みに行きます。採れたてのベリーはジャムにしたり、料理のトッピングにしたり…。ラトビア語にはベリーに関する単語が数十種類もあるほど、食生活に欠かせないものとなっています。

 春の風物詩としてもう一つ、「Vimba(ヴィンバ)」というコイ科の魚が挙げられます。春先のほんの数週間だけ、ラトビア中西部クルディーガ町にある「ヴェンタの滝」でヴィンバが飛び跳ねて遡上する様子が見られます。英語では「フライング・フィッシュ」と呼ばれ親しまれています。この時期になると燻製にされたヴィンバが市場にたくさん並びます。

■ 夏はイベント盛りだくさん

 だいぶ日が長くなる5月頃から、ラトビアでは野外イベントが目白押し。まだ肌寒いと感じる初夏でも、晴れの日は人気のビーチや公園が日焼け目的の人々で溢れかえります。夏の時期は週末を郊外のサマーハウスで過ごし、家庭菜園の世話をしたりバーベキューをしたりする人がたくさんいます。

 1年で一番大きなお祭りは、夏至祭。夏至の頃は夜11時くらいまで明るく、朝も4時前から空が明らみ始めます。ラトビア人は自然の中で夏至のお祭りを祝います。たいてい、湖や川のそばでバーベキューをしながら、樫の葉っぱや野の花で冠を作って、ビールを飲んで、特別なチーズを食べて…。そしてキャンプファイヤーを囲んで、歌ったり踊ったりしながら朝を迎えます。

 6月の最初の週末に行われる屋外クラフトマーケット、「森の民芸市」も忘れてはいけません。この民芸市ではラトビア全土から集まった手工芸品や食品の屋台が森の中いっぱいに広がります。出店数は300軒以上。国内で手に入る材料で作られたハンドメイド雑貨はどれも、作り手の温もりと自然への愛情が感じられる気がします。

■ 秋は紅葉狩りとキノコ狩り

 ラトビア人にとっても、秋の紅葉狩りは定番。美しい紅葉が見たいなら、リガ近郊のスィグルダ町がオススメです。日本のように高い山はありませんが、それでも森の斜面から覗くオレンジや黄色の木々を眺めたり、あたり一面に敷き詰められた落ち葉の絨毯を歩いたりする時間はとても贅沢に感じられます。

 自然の中の娯楽でラトビア人が最も楽しみにしているのはキノコ狩りかもしれません。ラトビア人は、どれが食用キノコでどれが毒キノコかをよく知っています。学校で習うわけではなく、家族と毎年キノコ狩りに行っているうちに覚えてしまうそうです。採ったキノコはパスタに入れたりピクルスにしたりクリームソースにしたり…。レストランの秋のメニューはキノコ尽くしです。

■ クリスマスもワイルドに

 さすがのラトビア人でも冬は寒すぎて娯楽はないのでは?と思うかもしれませんが、クリスマス前の一大イベント、「もみの木探し」があります。ラトビアでは各家庭で1本だけ、国有林のもみの木を伐って良いことになっています。どの家庭にも自分たちの「秘密の場所」があって、毎年選りすぐりのもみの木を持って帰ってクリスマスツリーとして飾るそうです。

 どんなに寒くても、美しい雪景色を見ると特別な気分になります。散歩好きのラトビア人は、冬にしか見られない絶景を求めて雪の降った日をわざわざ狙ってでかけることもしばしば。長い冬をラトビア人なりに楽しみながら、春が来るのを待ちます。

占領の歴史やソ連崩壊後の物資不足を経験しているラトビア人は、我慢強い国民性があると思います。自由に行動できない今の時期は、家族や友人とのつながりを大事にし、そして自然に対する愛情を忘れず、皆が自分らしく過ごしていることでしょう。 これからラトビア旅行を考えている方は、ぜひ北欧トラベルのラトビア観光情報でも基本情報をチェックしてくださいね。

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