2020.07.19

季節リトアニア

自然崇拝の儀式が残る伝統的なお祭り、リトアニアの夏至祭♪

こんにちは、リトアニアはヴィリニュスのクティスです。リトアニアではコロナウィルスも少しずつ落ち着いてきたようです。6月16日からは非常事態宣言は解除になりましたが、まだ様々な規制もあり、一般の旅行者が入国するには至っておらず、日本人がリトアニアに入国することもまだできない状態です。一日も早く、また普通に旅行ができる世の中になるように願っております。

さて、前回はリトアニア人の休暇の過ごし仕方について触れたと思います。今回はリトアニアの祝日の一つを紹介したいと思います。夏至祭について、になります。リトアニアだけでなく、ヨーロッパの多くの国々でも祝われていると思いますが、リトアニアでは伝統的に独特の方法で祝われているようです。夏至祭は6月24日ですが、厳密にいうと、6月23日の夕方から始まり、6月24日の朝方まで行われている行事です。リトアニアでは夏至祭のことをヨーニネス(Jonines)またはラサのお祭り(Rasos  svente)と呼びます。ヨーニネスとはヨーナス(聖ヨハネ)のお祭りという意味です。ラサというのはリトアニア語で露という意味になります。リトアニア全土のあらゆるところで行われていますが、もっとも有名で規模の大きい夏至祭のお祭りが行われるのはケルナヴェ(Kelnave)という町になります。ちなみに、夏至祭の日に最も日が長くなります。

ケルナヴェという町は、大変小さく今はほとんど村のような感じなのですが、中世にはリトアニアの首都だったといわれています。ヴィリニュスからも30㎞と近く、車で40分くらいの距離にあります。ヴィリニュスのバスターミナルからも本数は少ないですが、バスが出ていて、1時間くらいで行くことができます。ケルナヴェという町は残念ながら、14世紀ごろにドイツ騎士団によって破壊されてしまったので、町としての形は残っていませんが、城砦の後などの街の遺跡が残っています。2004年にはユネスコの世界遺産にも登録されて、町の博物館も設置され、近年観光客も訪れるようになってきました。とは言っても、まだまだ訪れる人は少ない町ですが、1年で唯一この町がにぎわい、人であふれる日があります。これが夏至祭になります。

6月23日の昼過ぎから町中に出店が出るようになり、夕方になるとヴィリニュスをはじめ、様々なところから人々がやってきます。民族衣装を着たグループが各地からやってきて夏至祭の行事で民謡や踊りを日が昇るまで披露します。また、リトアニアの夏至祭はキリスト教になる前の自然崇拝の伝統も残っていて、太陽や、火、水、草花がシンボルとされていて、水の中に入ったり、焚火をしたりという儀式も残っています。今年の夏至祭はついこの間行われてしまいましたが、来年の夏、リトアニアを旅行される機会があれば、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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