2020.10.31

スポットエストニア

絶対にハズレ無し!太古の時代を垣間見る泥沼の地「Soomaa」でのアウトドア・アクティビティ。味わってほしい”大洪水”の経験は一生もの!

秋ですね~、旅行を楽しむ季節ですか?それとも食を楽しむ?どっちも?!日本の皆さんこんにちは!お元気ですか。タリンは今まさに紅葉の季節、街路樹の多い町並みがカラフルになっていますが、雨。雨。雨。もう、いい加減太陽が見たーい!光が当たるのと当たらないのとではやはり心の晴れ具合が違いますからね。それに今週末からは冬時間になるので時計の針を一時間戻します。という事は朝、一時間多く眠れるんです!でも、喜んでもいられないのがこれを境目に昼間の時間がどんどん短く感じる事。せっかくなので”秋の夜長”を楽しみましょうか、皆さん一緒に!ところで、”秋の夜長”という言葉は一体いつ頃を指すのか?最も長い夜は皆さんもご存知の通り冬至の頃であって何故、秋なのか不思議ですよね。調べてみるとこれは俳句でも使われる季語なんだそうです。お恥ずかしい、勉強になりました。昼と夜の時間が同じとなる「秋分の日」から、冬の始まりとされる「立冬」までを指すことが多いようで、涼しくなって過ごしやすい夜を楽しむということなんだそうです。ちなみに冬の季語は「短日(たんじつ)」で冬の昼間が短いことを表す言葉。春の季語は「日永(ひなが)」で昼間が長く感じられ、なかなか日が暮れないこと。夏の季語は「短夜(みじかよ)」ですぐに明けるように感じられる夜のことだそうです。素敵ですね、日本語は本当に豊かで美しいです。さて、ここでは過ごしやす~い夜はとっくに通り過ぎてしまいました。どんなふうに楽しむかは少し身体がこの暗さと寒さに慣れてから活動し始めたいと思います。

先日、タリンでは「世界子供俳句コンテスト」の表彰式が在エストニア日本大使参加のもと行われました。このコンテストは、日本の外務省の支援を受けてJAL財団が主催しているもので今年で16回目を迎えます。HAIKUはエストニアでも結構知られていて、子どもたちは学校でこのコンテストに向けて俳句について学びます。私は数年前にエストニア中から集まったたくさんの俳句を見せていただける機会がありました。そこには夏の時期を描いた作品が多く、裸足、露、ツバメ、花などがでてきました。エストニアの子供が自然と密接にいることや感性が豊かだなと感じたのを覚えています。そしてもうひとつ覚えてることが。それは日本人にはエストニア語の5・7・5がちょっとわかりにくいということ。以前うちの同居人が学校で作った時も相当苦労していました。そんなことはさておき、今回エストニアでは入賞27名、最優秀賞7名の子どもたちが選ばれました。これら最優秀賞受賞者の作品は、国際線で配布されているJALマガジンに掲載されるそうですので機会がある方は是非ご覧になってください。

今回登場する場所はタリンから約140km南西部に位置する「ソーマー(soomaa)国立公園」です。日本語に訳すと「泥沼の地」で名前の通り広大な原野地域に、大きな泥炭沼と多数の川、それらに隣接する氾濫原が織り交ぜられた深い森があります。ここには春夏秋冬の他に高水期と呼ばれる5番目の季節があると言われていて、大洪水が発生することで最もよく知られています。ここの洪水は村や森をも飲み込むくらい並外れで、その時期めがけてカヌーでその光景を見に来る観光客がたくさんいる名所なのです。

周囲の高地から多くの雪解け水が川に流れ、沼地と湿地、森の比較的小さなエリアで合流することから土手を壊し洪水が発生する、知れば知るほどとても興味深い地形ですね。国立公園内にある4つの沼地には、クレ沼Kuresoo(10843 ha)、ワルゲ湿原Valgeraba(3379 ha)、オルディ湿原Ordi(7135 ha)、キッケペラ湿原Kikepera(8775 ha)があって、それぞれパルヌ川、ハリステ川、ナヴェスティ川、ラウドナ川、レンム川、クプ川によって隔てられています。これらの川に沿って、氾濫原の牧草地と森があります。

ここでのアクティビティは一年を通して楽しめることから幅広い年代から人気です。カヌー、釣り、きのこ狩り、Bogshoesをつけて湿地帯を歩くツアー、スノーシューハイキングツアーなど。それぞれのツアーには特徴があって、その時期だけに、それでしか体験できない事だらけです。例えば、冬のツアー。夏にはアクセスできない凍った沼、森、湿原の上を歩いたり、動物たちの足跡を見つけることができます。カヌーではソーマーの荒野を好きなだけ観察でき、ボグシューズを着ければ限界の沼地を訪れることもできるんです。べリー、きのこ狩りでは野生の植物について学んだり、採りたてのものを調理してその場で味わう体験は一生忘れないでしょう。貴重なクラウドベリーやアンズタケが味わえますよ。どれも手付かずの大自然と密接で充分満足できるアクティビティですね。

ソーマーに住む人々は昔から毎年起こるこの大洪水に備えることから、 独自の生き方をしてきました。今でもどこの家にも軒先にはカヌーが置かれています。最大水位上昇はなんと5.5メートルで、洪水は数日から1ヶ月続くことも。最近では2010年と2011年の春に発生しました。洪水がもたらすエキストラな仕事もあります。床が浮き上がるのを防ぐために支柱を天井に押し付けたり、 穀物貯蔵は架台で持ち上げるかロフトに運ぶことも。 牛のために特別な筏が作られ、時には天井から板を引き出して動物にもっと広いスペースを設けたり。洪水の後はオーブンは乾燥させて修理しなければならないことも。それでもこの地を愛し、魅了され、住み続ける人々がいることに驚きと感銘と応援したい気持ちでいっぱいになりました。

また、ソーマーは重要な野鳥保護エリアでもあることでも知られています。4月23日から6月24日まではエストニアの多くの場所では鳥たちの繁殖期のために制限が生ずるのでご注意を。

私は夏にガイド付きカヌーツアーを楽しみに数日訪れました。ゆったりとした時の流れと人の穏やかさがこの大自然にピッタリ合っているように感じ、少なくとも4~5日はここに居たいなぁと思いました。周辺には砂の洞窟やシーデル工房見学、乗馬なども楽しめます。次は白銀と氷河時代の世界を味わいに冬にもう一度行きまーす!

それでは皆さん、いつか来るあの日のために旅行計画をしっかりと練って元気にお過ごしください。タリンからヴァッセルがお届けしました。

https://www.visitestonia.com/en/where-to-go/west-estonia/soomaa-national-park
https://www.ee.emb-japan.go.jp/itpr_en/Haiku2020.html

旅行計画を立てる際には北欧現地ブログエストニア観光情報をご活用くださいね。

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