Hej! コペンハーゲンのノリエルです。
10月下旬にサマータイムが終わり、ハロウィーンも過ぎ、そして次は...通常でしたらクリスマスに向け大忙しの季節なのですが、今年は激変。コロナ感染流行の第二波が押し寄せる中日々規制が厳しくなるデンマークで、まだまだコロナの終息は見通しが立たず、年内に世の中が正常化するのは難しそうです。
今はデンマークだけでなく世界中がクリスマスや年末年始はどんな風に過ごすことができるのかと固唾を飲んで見守っているはず。
昨年末に日本へ行きそびれてしまったので、今年は何とかしたいと思っていましたが、今はもう諦めました。マスクをしてのロングフライト、それでも感染のリスクはありますし、一番堪えるのは日本へ入ってからの14日間自主隔離。せっかく出かける日本ですから行ったならば滞在中は思いっきり楽しみたいですし、それができる時がくるまで我慢、我慢です。
さて今回は趣味のお話しです。
あれこれコロナ規制が敷かれた中でいかに日常生活を楽しむか。みなさんいろんなことに挑戦しているようで、例えばお料理、例えばオンラインで何かを学ぶ、例えば手芸などなど、新しいことを始めた人も多いことでしょう。
その中の一つに、釣り、も含まれるらしく、いつだったかデンマークでは釣りがブームというニュースが流れていました。
釣り師!
あら、我が家にもいるわ!、と笑ってしまいましたが、家人の場合は俄かを超えた愛好者?マニア?の域まではいっております。その釣り師が言うには乗り合いの釣り船も人気だそうで、時々予約一杯で空き待ちになることもあるらしいです。

デンマークは日本と同じく国土のほとんどが海に囲まれておりますが、残念ながら日本ほど釣れる魚の種類は豊富ではなく、鱈、カレイ、鮭、それから季節によってはニシンや鯖などが定番です。
それらの魚達を手を変え品を変えて日本にいたら決して作らなかったであろう料理にも挑戦したりしています。
日本の出身地では決して出回らなかった新鮮なSild(ニシン)。
デンマークではビネガーとハーブでマリネしたニシンを黒パンの上に乗せたSmørrebrød(スモブロ/オープンサンドイッチ)が有名ですが、日本人としてはお刺身がとってもおいしくて、こればかりはピチピチの魚を持ち帰ってくれる釣りマニアの家人に感謝しています。
とにかく釣れる時にはびっくりの釣果になり、数時間で100匹以上釣りあげてきたことがありますが、その時は友人達にもおすそ分けをし、自宅ではお刺身、酢〆、BBQ、フライ、南蛮漬け、生姜煮などを堪能。

Makrel(鯖)はコペンハーゲン近辺では釣れる期間が短く、その時を逃すとフレッシュな鯖が食べられない年もありますが、ここ数年は恵まれています。
ニシンと同じく酢〆にしたりBBQで塩焼きにしたりが我が家の定番ですが、今年は初めて鯖の一夜干しを作ってみました。
鯵の干物の代わりになればと思って挑戦したところ、コレが大当たり!
対して釣り仲間のデンマーク人はと言えば全部燻製にしたそうで、出来立てホカホカを食べさせてもらいました。


そして冬は主にTorsk(鱈)目当てで海に出ます。ラッキーだとお腹に卵が入っているので、それを塩漬けにしてタラコ作りもお手の物になりました。
デンマークでは大晦日の伝統で茹でた鱈にマスタードソースを付けたものを頂きます。日本の年越し蕎麦のような習慣ですが、昨今はシャンペイン片手にカナッペでなどもっとおしゃれに新年を迎える人達も増えてきているようです。


最後に。
デンマークで釣りをする場合はfiskeristyrelsen(フィッシングライセンス)を申請する必要がありますが、オンラインで手続きができ、所定の費用を払うだけです。
もしもデンマークで釣りをしてみようと思われた方は、このライセンスを忘れずに。
